途中でやめるのは根性なし?
テスト勉強をする。
ピアノの練習をする。
陸上部に入って練習する。
生活していると、なにか新しいことに挑戦してみようと思うことがある。
きっかけはいろいろあると思う。
たとえば、
「なんか面白そうだな」
と思って始めてみる。
でも、やる前と実際に始めたあとでは、感じ方が変わることがある。
それはたぶん、実際にやったことで、それまで持っていなかった情報を手に入れたからだ。
「思っていた以上に楽しい」
かもしれないし、
「思っていたのと違うな」
かもしれない。
その結果、
「もういいかな」
と思うこともある。
そんなとき、
「せっかく始めたんだから、もう少し続けたら?」
とか、
「すぐやめるなんて根性ないね」
と言われることがある。
そう言われると、自分は続けられない人間なんじゃないか、と思ってしまうかもしれない。
それでも続かなくて、結局やめる。
すると、
「始めなければよかった」
と思ったり、そのもの自体を嫌いになったりすることもある。
でも、少し見方を変えてみる。
始める前は、面白そうだと思っていた。
実際にやってみた。
そして、今の自分には面白くなかった。
だからやめた。
その間に、自分はひとつ新しいことを知っている。
「やってみたら、今の自分には合わなかった」
これも、実際にやってみなければ手に入らなかった情報だ。
それだけでも、ひとつの実績なのかもしれない。
そして、もうひとつ。
それから10年くらい経って、同じものにもう一度出会うことがあるかもしれない。
そのころには、自分もいろいろな経験をしている。
昔は面白くないと思ったものが、なぜか今は面白く見えることもある。
もしかしたら、当時はそれを面白いと思えるだけの経験や知識が、まだ揃っていなかっただけなのかもしれない。
もし、
「途中でやめた。だから失敗した」
と考えて、その経験ごと嫌いになってしまったら、もう一度出会ったときにも目を向けないかもしれない。
でも、
「やってみたけど、今はまだ時期じゃなかった」
くらいに考えて、いったん休眠させておく。
そうすれば、次に出会ったとき、昔の経験と、それから積み重ねてきた経験が掛け合わさって、今度は面白く感じるかもしれない。
可能性の芽は、すぐに育つとは限らない。
時間が育ててくれることもあるのかもしれない。